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「完全独習 統計学入門」を読んだ

結論として、この本は、本格的に統計学を勉強する前に最初に読む本として最適なのではないかと思いました。


完全独習 統計学入門

完全独習 統計学入門


理由としては、

  • 数学記号・公式をほとんど使わない(高校以上の数学を使わない)
  • 初心者向けの「第1部」(初歩の初歩からスタートして検定・区間推定までを超特急で解説)と、統計学の入口としての「第2部」(第1部の内容に統計的推定の考え方を加え、t分布を使った標本の検定・区間推定までを解説)の二部構成になっている
  • 標準偏差を「最重要視」していて、「偏差値」の理解が進む
  • 確率をほとんど扱わない

などが挙げられるのですが、「数学アレルギーがある人にも分かりやすい」内容を心掛けているところが他の本と違う特徴だと思います。
数学が苦手な人はまず、第1部をざっと読むだけでもよいでしょう。


うちの会社の勉強会で、「統計学入門 (基礎統計学)」の輪読をしているのですが、この本を事前に読んでおくのとそうでないのとでは理解度が全然違うなと感じています。

統計学入門 (基礎統計学)

統計学入門 (基礎統計学)

特に、

  • 第2章:1次元のデータ
  • 第3章:2次元のデータ

以降を読む前に「第1部」を、

  • 第9章:標本分布

以降を読む前に「第2部」を何度も読んで理解しておけば、事前知識として非常によいと思います。