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akiyoko の IT技術系ブログです

技術書典6 で『現場で使える Django REST Framework の薄い本』を頒布します

akiyoko です。

本日いよいよ「技術書典6」が開催されますね。私は今回も「あきよこブログ」としてサークル参加します。これで3回連続3回目のサークル参加になります。

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過去2回で2冊の「Django の薄い本」を出してきましたが、今回の新刊も Django 関連本です。『現場で使える Django REST Framework の薄い本』というタイトルからお分かりの通り、「Django REST Framework(通称「DRF」)」に関する技術同人誌 です。

Django REST Framework(DRF)って何?

「Django」は Python で Webアプリケーションを作成するためのフレームワーク で、Webアプリケーションを作成する際に必要となるコンポーネント(部品)や API を多数提供しています。Django は多数の機能を提供しているものの、REST API バックエンド(REST API を提供する Webアプリケーション)を構築する際のさまざまなニーズに応えるには少し機能が足りず、いろいろと自前で実装しなければいけません。

そこで登場したのが、「Django REST Framework」(以降「DRF」と表記)です。DRF は、REST API バックエンドを構築することに特化したサードパーティ製の Django パッケージ で、REST API を提供する際に必要となる機能や便利な機能を補完・拡充してくれる拡張パックのような役割を果たします。実際のプロジェクトでは、Webアプリケーションのベースとなる機能は Django を利用し、REST API に特化した機能は DRF を利用する、といった使い方をします。


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DRF 本を書いた理由

かく言う私も現在仕事で「DRF」を使っており、仕事の現場においては「素の Django」よりも「DRF」の方が使われているようにも感じています。しかしながら、DRF に関する日本語情報は Django よりも圧倒的に不足しています。日本語書籍については現在どこを探しても見つかりません。 商業誌を待っていてもあと何年かは出ないだろうから、もし技術書典6に当選したら30ページくらいの本当に薄い本を書いてみようかなと思い立ったのが昨年末。これが地獄の始まりでした。。

それからどうなったか?

技術書典4から3回連続で技術同人誌を頒布していますが、今回が一番辛かったです。昨年末あたりから執筆のための調査を始めていて実質的な執筆は2月から開始したのですが、あれよあれよという間に30ページが50ページになり、70ページになり、最終的には表紙を含めて128ページの「薄くない本」に仕上がってしまった のでした。

毎回執筆内容を Git で管理していて今回からコミットコメントに執筆時間を加えることにしてみたのですが、今回の合計執筆時間は333時間になりました(会場価格は1,000円なので私の作業1時間あたり「3円」で買えてしまうということですね・・)。内容には満足しているものの、3月は生活のすべてを投げ打って執筆に没頭してしまいました。ご迷惑をお掛けした関係各所の皆さま、本当に申し訳ありませんでした。最後に、家族のサポートがなければこの本は世に出ていなかったということも付け加えさせてください。

どんな内容?

Django REST Framework(DRF)を現場で使う際に必要となる基礎知識についてまとめた技術同人誌で、本文124ページ、まるまる「Django REST Framework」に関する本 です。なお、DRF は Django をベースにしている部分があるので Django についての解説は要所要所で書いているものの、Python についての解説は一切ありませんのでご注意ください。

前半は DRF の概要や全体像、コンポーネントごとの仕組みや使い方、セキュリティや認証などの基礎知識を座学で進めていきます。後半はチュートリアルおよび発展的な Tips という構成になっています。

後半のチュートリアルでは、Django も Django REST Framework も何にも分からないという方でもちょっとした SPA が作れるように、Django REST Framework と Vue.js を使った SPA のサンプルプロジェクトを2つ、簡単なものと少し難しめなものを用意しました。 これを手本に写経すれば、REST API を使った Webアプリケーションの仕組みが何となく掴めるでしょう。


レビュアーとして、くろのて勉強会 を主催をしている @crohaco さんにもご協力いただいたのですが、@crohaco さんからお墨付きをいただけました。DRF の勉強会ではお世話になりました。そしてレビューありがとうございました。

そのほか、Django 系イベントでいつも会う @kaizumaki さんや u1 さんにもレビューをしていただきました。ありがとうございました!

対象読者

対象読者としては、

  • Django は何となく分かるが、Django REST Framework は初めてという方
  • Django REST Framework のまとまった日本語情報を手に入れたい方
  • Django REST Framework + Vue.js で SPA を構築したい方
  • 現場で本格的に Django REST Framework を使いたい方

を想定しています。

最低限必要の知識としては「Django の仕組みが何となく理解できていること」です。Django 公式チュートリアルDjango Girls チュートリアル をひと通り終えたくらいであれば、何とか理解できるレベルになっているかと思います。拙著『現場で使える Django の教科書《基礎編》』を読み終えたくらいの知識があれば万全ですが、『現場で使える Django の教科書《実践編》』レベルの知識は不要でしょう。


現場で使える Django の教科書《基礎編》

現場で使える Django の教科書《基礎編》

現場で使える Django の教科書《実践編》

現場で使える Django の教科書《実践編》


目次

気になる目次は ↓ のようになっています。


はじめに
第1章: Django REST Framework(DRF)の概要
第2章: モデル・シリアライザ・ビュー・URLconf の基本的な使い方
第3章: DRF とセキュリティ
第4章: DRF と認証
第5章: チュートリアル その1: DRF + CDN 版 Vue.js で Cookie 認証付き SPA をスピード構築
第6章: チュートリアル その2: DRF + Vue CLI 3 で JWT 認証付き SPA を本格構築
第7章: 現場で使える Tips 集
おわりに


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頒布本情報

当日のお品書きを作りました。
お釣りがなるべく出ないように考慮した「会場特別価格」です。

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あと、既刊の『現場で使える Django の教科書《基礎編》』『現場で使える Django の教科書《実践編》』も持っていきます。

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これらの既刊については、Amazon や BOOTH で電子版とペーパー版が絶賛販売中です。


◆ 現場で使える Django の教科書《基礎編》 - Amazon(電子版・ペーパー版)

現場で使える Django の教科書《基礎編》

現場で使える Django の教科書《基礎編》

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現場で使える Django の教科書《実践編》

現場で使える Django の教科書《実践編》

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現場で使える Django の教科書《実践編》【紙の本】(技術書典5バージョン) - あきよこブログ(akiyoko - BOOTH

頒布場所

頒布場所は「か63」の「あきよこブログ」です。
見本誌を置いてますので、立ち読みだけでもお気軽にどうぞ。

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池袋サンシャインシティ2F、4/14(日) 11時オープンです。今回は、会場2時間は有料入場券(1,000円)が必要になっています。それでも午前中は混雑すると思いますのでご注意ください。

なお勝手ながら、当日13時までの有料入場者特典として、弊ブースにて『現場で使えるDjangoの教科書《実践編》』(紙の本)を会場特別価格からさらに500円引きさせていただきます(1,500円→1,000円)。(後払いアプリだと対応できないかもしれないので)現金払いのみでの割引とさせてください。



最後に

ウチの奥さんに「そんなに寝てないと死ぬよ?」と何度も言われながら、ようやく今週の火曜にすべり込み入稿できました。表紙がモノクロだったので標準価格からのアップは免れましたが、カラーだったらアウトというギリギリっぷりでした。そんな感じで今回の執筆で気力体力ともに尽き果てました。今日の技術書典が終わったら昇天しているかもしれません。。