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akiyoko blog

akiyoko の IT技術系ブログです

「Team Geek ― Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか」を読んだ

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか


前に読んだのは ハッカーの本 でしたが、今回はギークの本。「ハッカー」と「ギーク」、意味は似たようなものだと思いますが、今回の本はそういった特殊な(?)人たちを対象としているのではなく、チームで仕事をする人たちすべてを対象としています(しかしながら、話の中心はソフトウェア開発におけるものなので、もちろん、IT関係の人が読むことを想定していますが)。

ちなみにこの本も、まだ Kindle版がありません。どちらも結構有名な本だと思うのですが、リクエストがないのでしょうか。。


まず、ソフトウェア開発はチームスポーツであるとした上で、その中で最も難しいのが「人間関係」だと言っています。

そして、人間関係の衝突を防ぐ三本柱として、

  • 謙虚(Humility)・・・「自分が一番」というエゴを捨てる。他人から学ぶ姿勢で批判を受け入れる
  • 尊敬(Respect)・・・他のメンバーを心から思いやる。能力や功績を高く評価する
  • 信頼(Trust)・・・他のメンバーの言うことややることを信用し、仕事を任せる

を挙げており、その頭文字をつなげて「HRT(ハート)」と呼んでいます。
そしてこれがこの本を構成する最も大きなポイントになっています。


この本には、喩え話が随所に散りばめられていますが、それを削ぎ落とすと、ソフトウェア開発を成功に導くコツは以下のようになります。(分かりやすいように、役割ごとにまとめてみました。)

チーム
  • 頭のいいプログラマの小さな集団であること
  • 素晴らしいチーム文化(謙虚・信頼・尊敬の文化)を育てる
  • チーム内外のコミュニケーションを重視する
    • ミッションステートメント、ミーティング、メーリングリスト、オンラインチャット、コードコメント、ドキュメンテーション、意思決定プロセス
マネージャー
  • (文化を破壊したり進捗を妨げるような)破壊的な問題からチームを守る
    • 適切な人と正しい価値を投入する
    • HRT に対する期待を明確にする
  • 情報を出し惜しみしない
  • 失敗を責めない
リーダー
  • サーバントリーダー(執事や召使いのようにチームに奉仕する)としてチームをリードする
    • マイクロマネジメントをしない
  • 何ができるか(What)を考える。どうやってやるか(How)はメンバーに考えてもらう
    • 個人のエゴを捨てる
    • みんなで協力してうまく意思決定ができるようにする
    • 委譲する(ただし、手は汚せ)
  • 方向性とモチベーション(特に、内発的動機付け)を与える
メンバー
  • 「謙虚・信頼・尊敬」の原則に基づいて行動する
  • 責任範囲を広げる(先を見越した行動や責任を自ら求める振る舞い)


予想以上にうまくまとめられました(自画自賛)。
しかしながら、自分の経験に照らし合わせて勝手に端折った部分もかなりあるので、気になる人は実際に読んでみてください。
特に、第4章「有害な人に対応する」は、誰でも一度は悩んだことがあると思うので、必読かもしれません。