全体の感想など
今年の 6/28 に D3.js がバージョン 4系にメジャーバージョンアップしたとのことですが、バージョン 3 系がリリースされたのが 2012年12月だったので、およそ 3年半ぶりのメジャーバージョンアップとなったようです。そういえば、二年ほど前に個人的にいろいろ試していたバージョンも 3.3 or 3.4 でした。だいぶ息の長いバージョンになりましたね。サンプルやドキュメント、プラグインがまだ追い付いていないらしいので、現場ではまだしばらくはバージョン 3系が使われそうです。
<過去記事>
akiyoko.hatenablog.jp
後半の発表については、Python と D3.js を連携させるときのノウハウ(REST API を使うとか)だったり、どういうふうに役割分担させたか(例えば、データ検索と前処理は Python / NumPy とか)だったり、バックエンドに Python を使うことの明確なメリット(データ件数とレスポンスタイムの比較)だったりを期待していたので、少し思惑とは違った内容でした。
もちろん個人的にいくつか得るものがありましたし、参加者も多くて全体的な雰囲気も活気があったように見受けられ、データビジュアライゼーションはまだまだ人気分野だと感じました。
なお、今回は有料イベント(1,000円)でした。
「細かすぎて伝わらないD3 ver.4の話」
清水 正行氏
(参考)
- 6/28 にメジャーバージョンアップした。
- 現在、4.3.0 が最新
- 単機能ごとにモジュール化
- それに合わせて、名前空間の見直しも
- npm install d3-array でインストール可
- Version 3 のサンプル、プラグインもほぼ全滅
- canvasレンダリング
- ver.3 から出来てたけど、機能強化
- d3.forceSimulation()
「PythonとD3.jsで作るデータベースの活用を広げる可視化アプリケーション開発」
オーイシ ナオヤ氏
- 生命科学関連データベースの利用促進のための Webサービス開発
- AOE: http://aoe.dbcls.jp/
- 遺伝子発現データベースの可視化サービス
- 使っているもの
- Python による JSON API
- d3-brush
- Crossfilter など
- フィルタリングの操作と相性が良い
- https://bl.ocks.org/mbostock/f48fcdb929a620ed97877e4678ab15e6
- d3-brush, Crossfilter は v4 で変わっちゃった??
- Tableau, Spotfire じゃダメなの?? 何で Webサービス?
- SPARQL Query Filter
- データが大きい場合や、独自のアルゴリズムで統計処理したものを可視化したい場合は、Python で事前に処理して D3.js に渡した方が軽快かも
参考本
サンプルが多くて初心者向け。
データビジュアライゼーションのためのD3.js徹底入門 Webで魅せるグラフ&チャートの作り方
- 作者: 古籏一浩
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2014/06/02
- メディア: 大型本
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インタラクティブ・データビジュアライゼーション ―D3.jsによるデータの可視化
- 作者: Scott Murray,長尾高弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2014/02/19
- メディア: 大型本
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現場ですぐ使える時系列データ分析 ~データサイエンティストのための基礎知識~
- 作者: 横内大介,青木義充
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2014/02/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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