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akiyoko blog

akiyoko の IT技術系ブログです

「プロジェクトマネージャ試験」に一発合格するための三か条

資格

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IPA(情報処理推進機構)の秋試験も終わり、そろそろ平成27年度の春試験に向けて動き始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。


私は、今から 4年前の平成22年(2010年)春試験で、「プロジェクトマネージャ試験」(いわゆる PM試験)にめでたく一発合格することができました。


正確に言うと、高度試験の挑戦は二度目(その半年前に「システムアーキテクト試験」に不合格)だったのですが、それまでは、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などの IT資格はひとつも持っていませんでした。


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(試験区分 「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:試験要綱Ver1.7」より)


そんな私が今回、「プロジェクトマネージャ試験に一発合格するための三か条」と題して、社内向けに書いたブログと Wiki の一部を、「プロジェクトマネージャ試験に初めて挑戦する方」に向けてまとめ直してみることにしました。一発合格するための初めの一歩として、是非お役立てください。




早速ですが、試験勉強を始める前にまず、「プロジェクトマネージャ試験に合格するためのコツ」を押さえておかなければいけません。今回は、

  1. プロジェクトマネージャ試験の概要を知る
  2. プロジェクトマネージャ試験合格のイメージを持つ
  3. プロジェクトマネージャ試験に合った勉強法

という三か条について、説明させていただきたいと思います。



能書きはいいから、どんな参考書を買えばいいのか教えてよ!! という方は、「絶対にオススメしたい参考書」 へお進みください。




 

1. プロジェクトマネージャ試験の概要を知る

プロジェクトマネージャ試験に合格するには、まずはプロジェクトマネージャ試験に対する正しい知識を持たなくてはいけません。

何より最初に押さえておかなければいけないのは、試験を統括している IPA(情報処理推進機構)が公表している「プロジェクトマネージャってどんな人?」「プロジェクトマネージャの役割ってどんなもの?」という文章です。



IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:プロジェクトマネージャ試験」より

1.対象者像

高度IT人材として確立した専門分野をもち、システム開発プロジェクトの責任者として、プロジェクト計画を立案し、必要となる要員や資源を確保し、計画した予算、納期、品質の達成について責任をもってプロジェクトを管理・運営する者



2.役割と業務

情報システム又は組込みシステムのシステム開発プロジェクトの責任者として、当該プロジェクトを計画、実行、管理する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。

  • (1) 必要に応じて個別システム化構想・計画の策定を支援し、策定された個別システム化構想・計画に基づいて、当該プロジェクトの実行計画をプロジェクト計画として立案する。
  • (2) 必要となる要員や資源を確保し、プロジェクト体制を確立する。
  • (3) 予算、工程、品質などを管理し、プロジェクトを円滑に運営する。進捗状況を把握し、問題や将来見込まれる課題を早期に把握・認識し、適切な対策・対応を実施することによって、プロジェクトの目標を達成する。
  • (4) プロジェクトの上位者及び関係者に、適宜、プロジェクトの実行計画、進捗状況、課題と対応策などを報告し、支援・協力を得て、プロジェクトを円滑に運営する。
  • (5) プロジェクトの工程の区切り及び全体の終了時、又は必要に応じて適宜、プロジェクトの計画と実績を分析・評価し、プロジェクトのその後の運営に反映するとともに、ほかのプロジェクトの参考に資する。


これを何度も読んで、「プロジェクトマネージャとは何たるか」を頭に叩き込んでおく必要があります。第一歩はここからです。

余裕があれば、シラバスにも目を通しておくとなおベターです。



次に大事な情報なのですが、平成21年春期から情報処理技術者試験の制度が大きく改訂されました。

  • 旧プロジェクトマネージャ試験から難易度がやや低下。
  • 高度試験の午前が、午前I(共通知識)と午前II(専門知識)に分割された。
  • 午前Iの免除制度が用意された。応用情報技術者試験か高度試験に合格するか、高度試験の午前I試験で基準点以上の成績を取れば(不合格でも)、以降2年間は受験免除。
  • 午後Iの問題選択数が(4問中)3問から(3問中)2問に減った。ただし、設問数は増加したので時間が足りないのは変わらず。
  • 午後IIの論文の文字数が減った。(設問ア)800字+(設問イ)800字+(設問ウ)600字=計2,200字で、旧試験の2,400字より若干少なくなった。
  • 多段階選抜方式を採用。午前から順に採点し、基準点に達しないと、以降の試験が採点されない。


この中でも一番大きな変更点は、プロジェクトマネージャ試験の「難易度が下がった」ことです。


具体的には、(出題内容や範囲は変更ありませんが)題材の複雑性や規模が小さくなり、「スキルレベル5相当」から「スキルレベル4」に難易度が下がりました。つまりプロジェクトマネージャ試験に関しては、新制度移行後、間口が広くなったのです。


(参考)



実際に合格率の推移を見てみると、平成21年春期に新制度に移行して以降(正確にはその1〜2年ほど前から)、プロジェクトマネージャ試験の合格率は 12%後半~13% となっていて合格率は上昇傾向にあります。


ひと昔前は、プロジェクトマネージャ試験と言えば合格率が 6~8% の超難関試験と言われていましたが、今はそうではありません。合格率は以前の2倍近くまで上昇しているのです。

 

平成13年秋 平成14年秋 平成15年秋 平成16年秋 平成17年秋 平成18年秋 平成19年秋 平成20年秋
受験者数 6,750 8,153 8,527 8,844 7,866 7,654 8,103 8,741
合格者数 458 697 645 734 631 759 916 1,061
合格率 6.8% 8.5% 7.6% 8.3% 8.0% 9.9% 11.3% 12.1%

 

平成21年春 平成22年春 平成23年春 平成24年春 平成25年春 平成26年春
受験者数 9,372 12,463 12,340 12,458 11,850 10,927
合格者数 1,187 1,613 1,637 1,628 1,485 1,385
合格率 12.7% 12.9% 13.3% 13.1% 12.5% 12.7%


なお、合格率の算出には、応募者数(応募はしたけれども受験しなかった人)は含まれていませんのでご注意を。




次に、午前I から午後II までの各試験の特徴を見てみます。

午前I 午前II 午後I 午後II
試験時間 50分 40分 90分 120分
出題形式 マークシート(4択) マークシート(4択) 記述式 論述式
問題数 30問 25問 3問から2問を選択 2問から1問を選択
合格基準 60%以上(18問以上正解で合格) 60%以上(15問以上正解で合格) 60%以上 ランクA
備考 高度試験の全区分での共通試験。スキルレベル3の内容から出題。免除制度あり 試験区分ごとの試験。出題内容は、スキルレベル3~4の専門知識 1問につき問題文が3~4ページあり、読むだけで10~15分かかる。時間配分の訓練が必要 2,200字以上の論文を120分で書き切るという一種の苦行(笑)


最大の難関は、何と言っても「午後I」です。「プロジェクトマネージャ試験対策をいかにきちんとやったか」という差がはっきり表れるのが、この「午後I」とも言えるのです。


その証拠に、実際の各試験の合格率を見てみると、午後I の合格率がぐっと下がっているのが分かります(もちろん午後IIもですが)。午前I と II は所詮、足切りと言ってもいいでしょう。

 

午前I 午前II 午後I 午後II
合格率(平成22~26年度実績) 49.8~65.9%(平均57.4%) 午前I 合格者+免除者の 61.8~78.9%(平均72.4%) 午前II 合格者の 46.9~61.2%(平均53.9%) 午後I 合格者の 39.8~45.1%(平均43.0%)
免除率(平成26年度実績) 55.4%


試験対策サービス(アイテック社)の分析資料より




世間的には、合格までに何年もかかる超難関試験だとか、百戦錬磨で40歳オーバーのおっさんプロマネだけが合格している資格とかいうイメージがあるかもしれませんが、全然そんなことはありません。


現に、プロマネ経験なしの合格者もいるくらいです。何より、合格者の平均年齢が応募者の平均年齢よりも 1〜2歳ほど低いことを考えると、合格に必要なのはプロジェクトマネージャの経験ではないことが分かります。


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(プロジェクトマネージャ試験の合格者年齢の分布 「統計資料(平成25年度)」より)


必要なのは、「プロジェクトマネージャ試験に合った勉強法」「やる気」です。うまく勉強しさえすれば、プロジェクトマネージャ試験は十分に一発合格可能な資格なのです。







2. プロジェクトマネージャ試験合格のイメージを持つ

プロジェクトマネージャ試験に合格するには、「やる気」が非常に重要です。何ヶ月も続く勉強期間の間、高いモチベーションを維持し続けなければいけないからです。


モチベーションを維持するためには、資格を得るメリットを理解したり、他の合格者の体験記を代理体験したりすることによって、「プロジェクトマネージャ試験合格のイメージを持つ」ことが重要になってきます。



1) メリットを知る

まずは、プロジェクトマネージャの資格を得るメリットから説明します。

  • 情報処理技術者試験は IT系で唯一の国家資格で、プロジェクトマネージャはその中でも最高難度(スキルレベル4)の資格
  • プロジェクトマネージャは数ある IT系資格の中でも、「技術職に取らせたい資格」で8年連続1位(2002年〜2009年)*1
  • マネジメント力を対外的にアピールできる。説得力やインパクトを出せる
  • プロジェクトマネジメントの基礎が身に付き、自己のさらなるスキルアップに繋がる
  • プロジェクトマネジメントのノウハウを前提とした話し合いができるようになる


プロジェクトマネージャは、セキュリティスペシャリストと並んで、受験者数が伸び続けている一番の人気資格です。これは、それだけ需要があるという証でもあります。まさに、「一生もんの国家資格」と言っても過言ではありません。




2) 合格体験記を読む

カナダの心理学者アルバート・バンデューラによると、高い目標にチャレンジするには「自己効力感」を育てることが役に立つと言われていますが、自己効力感を生み出す源となるものの一つが、「代理経験」(自分以外の他人が何かを達成したり成功したりすることを観察すること)であるとされています。*2

合格体験記を読むことはつまり、その代理体験をすることに他ならないわけです。


何はともあれ、まずは私の合格体験記を読んでもらうのが一番手っ取り早いかもしれません。

受験記 「プロジェクトマネージャ」編 (by akiyoko)

2010年4月18日


今日、IPAのH22春期「プロジェクトマネージャ試験」を受けてきました。


ぶっちゃけ今日の手応えからして五分五分だとは思うのですが、落ちたら再受験のときのため、そして他の人が受験を考えるときのために、何をやったかを中心に反省点などを書き残しておくことにしました。


ちなみに、プロジェクトマネージャ試験を受けるのは今回が初めて。高度試験を受けるのは前回のシステムアーキテクトに続いて 2回目です。

◇ 1ヶ月半前 〜

勉強開始は、1ヶ月半前の 3月第一週。


スタートは出遅れましたが、何はともあれ、まずは参考書を購入。
買ったのは、「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2010年度版」。
通称、「みよちゃん本」と呼ばれる人気の参考書です。


情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2010年度版 (CD-ROM付)

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2010年度版 (CD-ROM付)


この本は完全に午後対策本です。午前試験のことはほとんど書いていません。

前回の反省から、午前はあまり時間をかけず、その分 午後の対策をしようと考えていたので、この本をチョイスしました。


読み始めると、「プロマネの心得」のようなものが序盤100ページほどに渡って書いてあったのですが、「受験準備は6ヶ月くらい前から始めるべし」などと書いてあり、いきなり暗雲が立ちこめます。。


でも、出遅れてしまったのはしょうがない。むしろ、いつものこと。これから巻き返すしかありません。プロジェクトマネージャは炎上案件対策も必要なのだから、と自分に言い聞かせます。。



この本は、基本的に行き帰りの通勤電車で読み進めていくことにして、結局試験本番の2週間前に読み終えることができました。


他の本を読んでいないので比較はできませんが、とてもいい本だと思いました。無駄な予想問題もなく、本番試験での解答テクニックを中心に書いてあったので、時間のない自分にはピッタリでした。



◇ 1ヶ月前 〜 1週間前

本番まで1ヶ月を切り、過去問モードへ。

現在の自分の実力を知るには、過去問が一番です。


昨年(H21)の午前Ⅱ の過去問を試したところ、何と、96点(24/25問)!

もしかして、午前の勉強は不要!!??


安心するのはまだ早いと、過去3年分まで試してみたのですが、91点、88点。
60点なんて全然余裕〜!!


ということで、間違えた問題の解説だけチェックして、午前の勉強はこれにて終了。

そして、勉強の中心を午後Ⅰ に移行することに。



まず、昨年の午後Ⅰ の過去問をやってみたところ、200点満点で 109点。
むむ、惜しい。。ちなみに合格ラインは 60% です。


何度かやればコツが掴めるかなと思い、過去問を遡ってやっみたのですが、何故かどんどん点数が悪くなっていき、平均40% くらいしか取れません。考え方としては正解に近づいているようには思うのですが、解答がうまく書けないというか、コツが掴めないというか、何だかもどかしい気持ちに。。



結局、納得いくまで午後Ⅰ の過去問を繰り返し、試験本番の 1週間前までに 4年分(=16問)をこなしました。


午後Ⅰ の過去問は問題文が 3〜4ページもあるので、解くだけでも「気力」が必要です。ガッツリ勉強するときはいつもファミレスに行くのですが(通称「ファミレス作戦」)、1問解いて解説を読んで理解するのに2~3時間くらいはかかるので、1回のファミレスで 3問解くのが精一杯。ファミレス作戦は今回、6~7回ほど使うことになりました。


さすがに4年分も過去問をやると、コツは掴めてきます。それはつまり、プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅰ は「記憶力が重要」だということです。
具体的には、「よく出題されるパターン」がいくつか存在するっぽくて、圧倒的に足りない試験時間の中で、見た瞬間に即答できるラッキー問題がたまにお目見えするのです。


それに気付いたとき、ようやく午後Ⅰ の試験突破に光明が見えてきました。


しかしながら残りの勉強期間も少ないので、午後I 対策はここでストップ。

解説冊子にマーカーした重要ポイントを書き出して、まとめの作業をすることに。



重要ポイントを一問一答式にまとめて PDF に印刷し、試験4日前からは午後I の問題冊子や解説冊子には一切目をくれず、このまとめ資料を繰り返し読んで、暗記に徹することにしました。


◇ 1週間前 〜 試験2日前

試験本番の 1週間前になり、そろそろ午後Ⅱ も対策しないとやばいな、と。

「もっと早くから勉強を始めていたら・・」というボヤキも当然出始めます(笑)。


午後II に関しては、他人の解答例をダラダラと眺めていても時間がいくらあっても足りないので、何でもいいから書き始めるのが大事だと思います。


PMBOK の 9つの知識エリア(統合管理、スコープ管理、タイム管理、コスト管理、品質管理、人的資源管理、コミュニケーション管理、リスク管理、調達管理
*3 ごとに解答サンプルを 9本用意するのがベストなのですが、時間もないので、「スコープ管理」と「タイム管理」の 2本にヤマを張ることにしました。


少し書いては印刷し、赤入れするということを何度も繰り返して、何とか形にすることができました。


あとはひたすら暗記。
最後の2日は、ずっと暗記だけしかやってませんでした。


◇ 試験前日

試験前日は運悪く(←失礼)、友人の結婚式に参加してきたのであまり勉強できず。お祝いメッセージを練習するフリをして、少しだけ暗記できましたが(笑)。


式からの帰りに、疲れていた身体をマッサージでリフレッシュ。明日の本番に備えて、体調を万全にしないと。


家に着いたら、まとめ資料をひと通りだけ読み返して、23時半に就寝。頭をすっきりさせて臨まないといけませんからね。


◇ 試験当日

勉強期間は 1ヶ月半と短かったものの、密度を濃くして頑張ったという自負はあったので、落ち着いて当日を迎えることができました。


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試験会場の亜細亜大学には、10時過ぎに到着。
会場に着いても、不安に駆られて参考書を読み返したりせず、どっしりと構えます。


と、思ったら!


昼の弁当や家の鍵、前日から用意してたはずの(腰痛対策の)座布団など一式を忘れてきたことに今更気付くという失態。。


めっちゃテンパってるやん!!(笑)


こんな管理能力のない人間が、プロジェクトマネージャの試験に受かるとは思えません(笑)。「こりゃダメだ」と思いつつも、頭を切り替えて試験に集中することに。



席に着いてみると、受験率はおおよそ 8割強。
個人的な感覚ですが、前回のシステムアーキテクト試験よりも受験率は高かったように感じました。




◇ 午前Ⅱ

平成22年度春 プロジェクトマネージャ試験(PM) 午前II 問題冊子


これまでの過去問よりも比較的難しかった印象。
新しい傾向の問題が多かったように感じました。


例えば、過去問ではヒントが問題文中にあるケースが多くて何とか解答できたりするのですが、「マクレガーのY理論の考え方はどれか?」など完全ノーヒントの問題も。


その反面、常識的な問題も多く、その点ではラッキーでした。


自信がなかったのは、件の Y理論の問題と、リスクマネジメントの手法(定性的リスク分析と定量的リスク分析について)の 2問だけだったし、まあ余裕で合格でしょう。(しかし、この余裕が後に恐ろしい事件を引き起こそうとは。。)


◇ 午後Ⅰ

平成22年度春 プロジェクトマネージャ試験(PM) 午後I 問題冊子


対策に最も時間を掛けていた成果が出たのか、かつてないほどの出来映え。


どう解答すればよいのか意図が分からないところも無く、時間内にきちんと全ての設問を埋めることができました。


手応えバッチリ! 午後Ⅱ への挑戦権ゲット~!!


◇ 午後Ⅱ

平成22年度春 プロジェクトマネージャ試験(PM) 午後II 問題冊子


午後Ⅱ はやはり、「どの問題を選ぶか」が運命を握ります。
設問1 から設問3 までの合計3000文字(それぞれ1000文字前後)をしっかり書き切れるかどうかは、この選択に懸かっていると言っても過言ではないのです。


過去問を見た経験から、「問1 が比較的解答しやすい」という傾向があったため(思い込みかも?)、問1 を見てみると・・・何と!!午前Ⅱ で自信の無かったあの「定性的リスク分析と定量的リスク分析の手法」が問われているではありませんか!!


ランチ休憩のときに参考書を見返していればよかったぁぁ!!と深く後悔。。
他の2問の問題文もチラっと読んでみたのですが、ヤマが外れていて答えられそうにありません。


しかし! ここで諦めてしまってはこれまでの苦労が水の泡!


「タイム管理」で用意していた解答に無理やりこじつけて、何とか「問1」を解答するしかないと即座に判断。通常であれば(辻褄が合わなくなってしまうので)、設問3 までのストーリー展開を考えてから書き始めるのですが、この時点で時間をだいぶロスしてしまっていたので、設問アからガリガリと書き進めていくことにしました。


当然ながら、設問イを書いている途中でストーリー展開につまづいてしまい、何度かペンが止まってしまう事態に。


プロジェクトマネージャは、「計画」→「問題(の兆候)発覚」→「分析」→「行動」→「評価」という行動を取るべきとされているのですが、肝心の「分析」(即ち、この問題で問われている「定性分析と定量分析」)の部分がよく分かっていないので、なかなか論点をまとめられません。


悩むことしばし、設問イは一旦パスして、設問ウ を先に埋めるという「奇策」に。


設問ウは、例年通り「実施した措置とその結果及び評価を述べよ」というものだったので、「ハッピーエンドだったが若干の課題もあり」という用意していたテンプレ解答を使って、何とか完了。


が、ここで、残りあと30分!
最低文字数をクリアしないと採点対象にならない可能性もあるので、とにかく思いつくままを書いていくしかありません。


これまでの人生最速のスピードで原稿用紙1枚を埋め切って、終了時刻 1分前に何とか終了。ふー、何とか終わったぁ。



プロジェクトの状況や課題は非常にリアルに書けたので、そこは評価対象になるとは思うのですが、如何せんストーリー展開が滅茶苦茶。記述内容にも細かいボロが目立っているだろうと思われるので、これは合格は厳しいんじゃないかと感じました。


長い試験が終わったという達成感はあったものの、合格している予感は全くありません。「こんなので合格なら、みんな合格だよなぁ」というのが正直な感想です。



◇ 合格発表

試験の 2ヶ月後の 6月某日、合格発表がありました。


ドキドキしながら確認すると、何と合格!!!


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午後II の評価「A」が、ギリギリだったのかどうかは知る由もないのですが、とにかく合格は合格。


来年、同じ試験を受けなくて済むと考えると、超ウレシイです(笑)!!



勉強期間は 1ヶ月半、のべ勉強時間はおおよそ(電車で)0.5時間 × 30回 +(家で)2.0時間 × 15回 +(ファミレスで)5.0時間 × 7回 = 80時間くらいだったと思います。このときは午前I が免除だったのですが、仮にその勉強時間を含めるとすると、100時間ほどになるのではないかと推測します。

「たった 100時間の勉強で一生もんの国家資格が手に入る」と考えると、すごく安上がりなチャレンジではないでしょうか!?


1ヶ月半という勉強期間は受験者全体の中でも短い部類に入ると思いますが、密度はだいぶ濃かったんじゃないかと自負しています。結果はちょっとギリギリなところはありましたが(笑)。


諦めず、本気でプロジェクトマネージャ試験に合格するんだ!という気持ちで取り組んだ結果が生んだ合格だと、4年前を振り返って今、そう思います。



その他の合格体験記

他の人がどんな勉強をしたのかを知ることは、試験勉強に取り組む前の暇つぶしにもなりますし(笑)、実戦ですごく役に立つ場合もあります。


中でも特に共感できたのが、↓ のブログです。


 
その他にも面白い合格体験記があるので、こちらもどうぞ。




 

3. プロジェクトマネージャ試験に合った勉強法

私の経験から言うと、プロジェクトマネージャ試験に合った勉強とはズバリ、
「午後I」「過去問」です。

それは、多くの受検者の壁となっている「午後I」を突破しない限りは合格が見えてこないこと、「過去問」の数をこなすことで合格がどんどん近づいていくという理由からです。


その中でも、参考書選びが、試験の合否を分ける重要なポイントになるといっても過言ではありません。間違った参考書を選んでしまうと、勉強時間がまるまる無駄になってしまう可能性もあるのです。



そこで今回、絶対にオススメしたい参考書は以下の2冊です。


(1冊目)午後対策

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ (翔泳社)
必須度:★★★★★

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2016年版

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2016年版


まず 1冊目は、通称「みよちゃん本」と呼ばれ、絶大な人気を誇る参考書です。
私も(それとは知らず)この本を選びました。しかしながらそれは偶然ではなく、本屋で立ち読みを繰り返し、「これは!」と思うものを選んだ結果だったので、正しい選択だったと言えます。

あれから4年経ち、今回改めて最新版の 2015年版をざっと読んでみたのですが、「当時よりもかなり良くなっているなぁ」という印象で、さらなる進化をしていました。(この本はプロジェクトマネージャ試験の傾向に合わせて毎年進化しているようなので、できる限り最新版を買っておくことをお勧めします。)


つまり、この本は間違いなくプロジェクトマネージャ試験対策に必須の本だと言っていいでしょう!


なお、「受験記 「プロジェクトマネージャ」編」でも書いたのですが、この参考書は完全に午後対策本です。通勤時のスキマ時間を使ったり、家でじっくり読んだりして、3週間から 1ヶ月くらいかけて読み進めるようにすればよいでしょう。



(参考)

そして,この試験区分は,他の試験区分と違って,「この試験を受けるなら買うでしょ」という定番本が存在します。
三好康之先生の,「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ」(通称:みよちゃん本)です。
試験対策に特化した本ですが,他の本とは全然違う,気合いの入った本です。
「合格のためのコツ」が,これでもかと言うぐらい詰まってます。
他の本もあってもいいとは思いますが,参考書としてこれは押さえておいた方がいいと思います。
最低限合格するためなら,プロジェクトマネージャの素養がある人なら,これ1冊で大丈夫だと思います。
私自身も,プロジェクトマネージャ受験時には,この本1冊で合格しました。


おすすめ参考書 ~プロジェクトマネージャ編~ | わく☆すたブログ」より



 

(2冊目)過去問対策

徹底解説プロジェクトマネージャ本試験問題 (アイテック)
必須度:★★★★★

2015 徹底解説プロジェクトマネージャ本試験問題 (本試験問題シリーズ)

2015 徹底解説プロジェクトマネージャ本試験問題 (本試験問題シリーズ)


2冊目は、過去問集です。

この一冊で、直近の過去3回分のプロジェクトマネージャ試験の全試験(午前I/午前II/午後I/午後II)の「問題」「解答」「解説」が収録されています。*4


3年分の過去問をやろうとするなら、この本は必須です。

中でも、解説が重要です。解説のためにこの本を買うと言ってもよいくらいです。過去問の問題や解答、解答用紙ならそこらへんに転がってたりするのですが*5、解説はお金を出して買わなければ手に入りません。


なお、私の持論では「予想問題集」などという本は一切不要です。
予想問題をやるくらいなら、過去問をどんどんとさかのぼっていった方が点数は確実にアップします。




 

その他

情報処理教科書 高度試験午前I・II (翔泳社)
必須度:★★★☆☆

情報処理教科書 高度試験午前I・II 2016年版

情報処理教科書 高度試験午前I・II 2016年版


2冊紹介すると言いながら 3冊目を紹介しますが(笑)、これは、午前試験をやってみて合格ラインに全然届かなかった場合の学習本です。

特に、午前I は広範囲の分野からまんべんなく問題が出る傾向があるので、苦手分野の学習にはこの本を読むのがよいと思います。


逆に、午前の過去問を 3回分やってみて、コンスタントに 8割以上の得点が取れた人は読む必要はありません。


なお、この本をダラダラと読んでいると、あっという間に 1ヶ月ほど経ってしまいますので、「この日までに読み終えるぞ!」という期限をきちんと決めて、計画的に読んでいくことをお勧めします。





最後に

プロジェクトマネージャ試験は簡単に合格できる試験ではありません。しかしながら、勉強のやり方次第では一発合格も十分可能です。

絶対出来ないと思わず、「どうしてもやるんだ」というやる気こそが成功の糸口なのです。


この記事が、あなたのプロジェクトマネージャ試験の合格に少しでもお役に立てられれば幸いです。

*1:出典:2010年版「いる資格、いらない資格」 - [取らせたい資格]技術職はセキュリティ、営業職は中小企業診断士が急上昇:ITpro

*2:出典:自己効力感 - Wikipedia

*3:第5版では知識エリアは10つ

*4:ただし、解答用紙は含まれていません。

*5:IPA示現塾 から手に入ります