今週は、アプリ分析手法のセミナーに参加してきました。
今年最初の勉強会です。
「第3回 初心者向けスマホアプリ調査&アクセス解析&広告効果測定システム勉強会」(2013.1.24)
自身初のアプリをリリースして1ヶ月経ち、今一番興味津々なのがアプリの分析手法なのです。
会場は六本木ミッドタウン近くのレンタルスペースでした。
世界のアプリのランキング、ダウンロード数、売上の調査分析法
石森 博光氏(アドイノベーション株式会社)
Slide: http://www.slideshare.net/HiromitsuIshimori/ss-15243918
石森氏のセッションを聞くのは二度目です。
- アプリ分析ツールの利用シーンとしては「市場・ランキング」「アクセス解析」「広告効果測定」がある
- 今回はランキングについて。「App Annie」「DISTIMO」が二大ツール
- UIは App Annie の方が使いやすい
- アプリをリリースして気になるのが「ランキング」「DL数」「売上」の3つ
- App Annieの限界点は、他社アプリのDL数・売上が分からないところ
- 北米ではプロモーション費に一千万円以上かける企業もある
- 事前にオーストラリアで20~50万円の予算でテストプロモーションをする戦略をすることも
スライドの中で気になったのは、Adinno Lab(?)なる学生インターンに自由裁量でアプリを作らせているとな。
安く作ったアプリを使って、実験的なアレやコレを仕込んだりするのかなぁ。気になる。
それにしても「何も宣伝していないのでたった9,000ダウンロード」とか、うらやまし過ぎる。。
Google Analytics を活用したアプリの解析&分析手法
渋谷氏(D2C)
参考: http://markezine.jp/article/detail/16815
- アプリの目的・ゴール(KGI)・重要指数(KPI)を設定し、直感でなくデータを用いたPDCAサイクルを回して成果を最大化せよ
- まずはアプリの目的を明確にする。そこはブレないこと
- 次に、KGI、KPIを詳細に決めていく。ロードマップを作るといいよ
- 「認知」→「DL」→「アプリ内の行動」→「アクション(ゴール)」という区切りがあるとして、それぞれの具体的な目標値を決め、そこからツールを導き出す
- 例えば、ゴールを「いいね!を○回稼ぐ」と設定→UU数・滞在数・使用頻度の目標は?→DL数は?→広告・ソーシャルからの誘導数・クリック数・クリック単価は? という具合
お疲れさんアラームの事例では、
- Google Analytics SDKをアプリに入れてアクセス解析している
- 無料だが、これで十分。昔は App Analyzer を使っていたが、お金もかかるし、重い
- スクリーンごとにビュー数とかが分かる(通常のGoogle Analyticsとはメニューも違う)
- Google Play経由でどれだけ流れてきているかも分かる
- たくさん機能をつけ過ぎると、DL数・継続利用数が増えなくなってしまったりするので注意
初めてでも大丈夫。スマートフォン広告効果測定システムの基本構造と導入方法
佐藤 功太郎氏(アドイノベーション株式会社)
アドイノベーションが開発・提供している、広告効果測定ツール「AdStore Tracking」の紹介でした。
- インストール後の初回起動時にブラウザを立ち上げて、どこの広告経由でDLされたのかをサーバに送信する仕組み
- 手動で機能のON/OFFができるので、申請時にはOFFできるよう工夫している
- SDKを入れるだけで、いろんな広告媒体の効果測定が可能
- どの広告媒体から来た人がアプリ内で何をどれだけ買ったかなども、媒体ごとに表示可能
- 薬草を買ったときのイベントに1行埋め込むだけ
- ROIも媒体ごとに表示できる
初回起動時にブラウザを立ち上げる仕組みは、正直なところグレーゾーンとのこと。
「この仕組みが申請でNGになったら?」と質問があったのですが、「他社の測定ツールも大体同じ仕組み。現在、他のやり方を研究中」ということでした。
うーん、難しいですね。
<2013/3/3追記>
「Appleがクッキーを利用しているアプリを拒絶へ: Ad Identifierへの統一がねらい」という記事がありました。ブラウザを立ち上げるアプリはリジェクト対象、ということですね。今後は「Ad Identifier」を使わないといけないようです。
アプリレビューサイトを活用したDAU最大化マーケティング成功法
細川 竜馬氏(アドイノベーション株式会社)
- iOS6リリース後にランキングロジックが変更された
- 「リワード(ブースト)」→「ランキング」→「自然流入増」の三段コンボが効かなくなってる?
- 一本槍では厳しくなってきた、リスクが高くなったというのが正直なところ
- 現在は、ユーザのアクティブ性(DAU:Daily Active User)も重要な要素だと捉えている
- じゃあ、レビュー広告を使おう!
- アプリを理解してDLするため、高頻度ユーザになりやすい
- 掲載日、内容を指定できるので、意図的なプロモーションが可能
- 記事がアーカイブされると、検索エンジン経由での長期的な広告効果が見込める
- サイトとのタイアップも効果的
- プレゼントキャンペーンでバズらせる
- O2O(オンライン・ツー・オフライン)的な企画も
- 記事の単価は30~50万円
レビュー広告の話でした。例えば「iPhone5を買ったら絶対入れたいアプリ特集」なんかも、実はステマ広告ということもあったり。うまく考えるもんですねー。