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「人生ドラクエ化マニュアル <オーサーズエディション>」と「ゲーミフィケーション お客様が押し寄せる魔法の集客術」を読んだ

一ヶ月ほど前に、Amazon のプライム会員に入会して、Kindle Paperwhite(第7世代)を購入したのですが、入会を決めた大きな要因の一つとして、「Kindleオーナー ライブラリー」(以下、プライム対象本)から毎月一冊ずつタダで読めるという特典があります。


<参考(過去記事)>


Kindle 本体を購入後、プライム対象本をいろいろ探していたのですが、その中でも気になったのがこの一冊です。


「人生ドラクエ化マニュアル <オーサーズエディション>」

「読みたかった本」と言うよりは、正直なところ「普段読まないけど、タダなら読んでみたかった」本です。ユーザの評価が高く、価格がそこそこで(得した気分になるから)、すぐに読み終えられそうなもの、という観点で選びました。


全体の印象としては、ライトな自己啓発本という感じでした。

この本の核心は、

ゲームとは、目的を達成する為のルールに基づいた、敵との楽しい戦いである。

ゲームの三大要素は、目的、ルール、敵である。

というものです。
内容を一文で要約すると、「テレビゲームではワクワクするようなゴール(目的)があらかじめ設定されているが、人生においては自分自身でゴールを設定しない限り、ゲームを盛り上げるルールも敵も出てこないので、ハラハラドキドキ、ワクワクできないよね」という感じになります。何を言ってるか分からないという人は、是非実際に読んでみてください。


前書きの中で、「ゲームとは何か?」を定義するために、ドラクエのマニュアルだけでなく、ヨハン・ホイジンガの『ホモ・ルーデンス』、ロジェ・カイヨワの『遊びと人間』を引き合いに出しているところが特に興味深かったです。

<参考>
遊びとは何か? - 「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室 小坂和輝(小児科医&医学・法務博士)のblog


そして何より、構成や編集がフリースタイル(実験的?)なことに軽いショックを受けました。「<オーサーズエディション>」というのがどういうものかよく分かりませんが、書籍として成立しているかどうかギリギリな感じもしました(笑)。



「ゲーミフィケーション お客様が押し寄せる魔法の集客術」

もう一冊、「ゲーム」絡みで、「ゲーミフィケーション」についての本を読みました。
こちらは「読みたかった本」です。

こちらもプライム対象本でしたが、すぐに読みたかったので、価格が 200円と安いこともあって、プライム会員の特典ではなく普通に購入しました。

ゲーミフィケーション お客様が押し寄せる魔法の集客術

ゲーミフィケーション お客様が押し寄せる魔法の集客術

ページ数が短かったので、電車の中で30分ほどで読み終えることができました。
いい意味で、無駄のないよくまとまった記事、という印象でした。こういった欲しい情報が欲しいときに即座に安く手に入るというのは、私にはピッタリのスタイルです。


内容としては、商品やサービスが溢れ返ってしまっている世の中で自社製品を他のものと差別化するには、ワクワクを感じさせるような新しい・楽しい・面白い要素が必要で、そのワクワクを生み出す戦略(魔法)として「ゲーミフィケーション」を挙げており、

ゲーミフィケーション の 5つの魔法

  1. 即時フィードバック(Facebookのいいね!のようにすぐに反応があること)
  2. レベルアップ(現状と目標、および次の目標を達成するのに必要な行動が明確であること)
  3. レベルデザイン(レベル分け)
  4. 競争
  5. カスタマイズ

などといった仕組みを取り入れてお客様を夢中にさせましょう、というものでした。

ビジネスにすぐに使えそうなアイデアが少ないページ数の中によくまとまっていて、軽く読める内容で非常に好印象でした。



以上の二冊は、ゲームを提供する対象が「自分自身」と「お客様」ということでその立場は違いますが、共通するキーワードは「ワクワク感」というものでした。
「ワクワク感」は定義が難しい感覚ですが、例えば、脳が心地よいと感じるものに出会ったときに、「これはスゴイぞ」「面白そうだぞ」という期待感で脳が興奮・心酔している状態ということなのかなと思ったりするのですが、いかがでしょうか。