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「<スマートフォンEC最前線>スマホとアプリの普及でEコマースはどう変わる?最前線のマーケティングから事例まで学ぶ勉強会」に参加してきました

今日は、スマホ × EC の勉強会でした。
主催はメタップスの佐藤氏。登壇者にスマホECアプリ界の著名人を集め、早々に満員御礼となった注目のイベントでした。



<スマートフォンEC最前線>スマホとアプリの普及でEコマースはどう変わる?最前線のマーケティングから事例まで学ぶ勉強会」(2014.8.22)



汐留での勉強会は初めてで、なぜか駅から逆方向に向かってしまい、思わず迷子になりかけてしまいました。。一昨日もジョギングからの帰りに迷子になってしまい。。うーん、何だろう。歳かなぁ。



アプリコマースの市場環境とクロスデバイス時代のEC戦略

佐藤 航陽氏(株式会社メタップス 代表取締役

  • 本業はアプリのマネタイズ。アジアを中心に世界8拠点で活動
    • マーケティング、マネタイズ。プロダクトも
  • 2012年でスマホがPC超えた。今やスマホタブレットがPCの2倍
    • ネット利用の8割はアプリ。ブラウザが入り口ではなくなってきている
  • 楽天ヤフオク、Fril、メルカリ等
  • ECも、ゲームやソーシャルと同じように、ハイブリッドからネイティブへの道をたどることになりそう
  • 楽天アプリは、スマホユーザの1/3がDL。圧倒的(に見える)
    • ただし、DL数は広告次第で何とかなる。なので、評価数やGoogle+の数で実際の人気度(?)を推測していく
    • 係り受け」で、レビュー評価をテキスト解析
  • スマホに特化した振興C2Cアプリでは、マーケティングが違ってくる
  • アプリストア上で「その他のインストールアプリ」の統計情報も取れる
    • 競合ECアプリ同士でユーザ層は重複する傾向
  • これからは、ネイティブ・アプリファースト戦略が有効
  • 既にサービスしているECは、クロスでバイス戦略
  • マルチデバイスへの対応コストが高く、現状のスマホはこれまでのマーケディングノウハウが使えない
  • 最近のスマホ広告も変わってきている。ピンポイントに「人」をターゲットする広告へ
    • 購買とコンテンツと広告をセットで考える(パーソナライズ化)
  • ユーザ・デバイス・UI/UXの多様化によって、サイトではなく「データ」がEC戦略の中心に


 

(タイトルなし)

尼口 友厚氏(株式会社ネットコンシェルジェ 代表取締役

  • ネットコンシェルジェは「eコマースブランディング
  • 海外のEC事例や動向をリサーチして、毎日紹介しているブログを運営中
  • 環境変化に対応できる「People & Store」というアプリを作った
  • 変化その1)ECサイトの店舗数は、2年で227%増加
    • BASE, Stores.jp, Yahoo, カラーミーショップ
    • 無料ECサービスの利用者は2年で670%成長中(有料ECサイトはむしろ減ってきている)
    • ただし、無料サイトは売上げはまだまだ立てられていない
  • 変化その2)大手ECではスマホのアクセスが2年で232%増加(スマホが全体の1/3)
  • 課題その1)ライバルが増え、お店が知られにくくなった
  • 課題その2)顧客がスマホ化し、PCの接点だけでは不十分に
  • 解決策その1)認知プロモーション
  • 解決策その2)モバイルマーケティング
    • 今後10年はスマホが中心になり続けると予測(新しいデバイスは出てこないのでは)
  • 「認知」「モバイル」がキーワード
  • そこで、「People & Store」(ネットショップまとめ読みアプリ)
    • 今年6月にリリース
    • 従来のサーチメディアから、ソーシャルメディア
    • カテゴリ・キーワード・価格が顧客動線だったのを、人・お店・提案という動線へ
    • 発見の提供(知らなかったけど欲しくなるもの)
  • ECサイトの成功とは?
    • 来店・購入・再来訪・紹介という消費者の行動を増やすこと
    • 行動の裏にはキモチが連動している。消費者の行動を増やすためには、キモチを刺激する必要がある
    • 存在を知る(認知)、何屋かわかる(理解)、いいなと思う(共感)、強く支持する(ファン化)
  • 1分で出稿、しかも無料
  • スマホEC成功の秘訣(分かってきたノウハウ)
    • UIは今すぐスマホ対応を(各指標の増加はそれほどではないが、掛け算すると2倍になったりする)
  • キャッチコピーと写真だけは力を入れる(3〜4倍ほどクリック率が違う)
    • 凝った写真を使ったり、商品名よりもキャッチコピーを一番大きな文字で表示する方がよい、とか
  • 404ページではなく、「こんな商品がありましたが、終売しました」で顧客の動線が変わる


 

iQON をはじめた理由

金山 裕樹氏(株式会社VASILY 代表取締役

  • 2010年から4年で会員登録数、100万人突破
    • 広告は1円も使ってない
  • 年齢は18〜34中心、会社員・学生・主婦が利用
  • ファッション紙を読んでいないユーザが63%(ファッション紙ではリーチできないユーザを獲得できている)
  • ネットで物を買ったことがないユーザが80%
  • 19〜23時が利用のピーク
    • LINEを何通か打ち終わって既読待ちのときにちょっと使う感じ??
  • アフィリエイト+広告+ユーザからの課金
    • 売上げベースでいくと、5+5+ほんの少し、という感じ
  • 購買行動プロセスを考えるときに、AISAS の「S」(Search)に対するソリューションは不要!
    • PCは目的があるときにしか使わない、というデバイスになっている。「何が知りたいか」ベース
    • スマホは「何となく」で見ている。ザッピング感覚 →得られる情報がPCと全く違ってきている。それを理解しないといけない
    • Attention(新たな発見):ホームへの広告露出
    • Interest(興味関心・理解の向上):タイアップ記事・参加型
    • Action(店舗・HP訪問):獲得キャンペーン
    • Share(SNS・口コミ拡散):拡散キャンペーン・コンテスト(承認欲求を満たす)
  • アプリストアで「ファッション」と検索して使い始める人が多い(と推測)
    • ASOはすごい大事
    • 次に多いのがソーシャル(Facebook, Twitter等)
  • 「LIKE」しておくと、在庫が少なくなったときや値段が安くなったときに通知する、という動線を作っている
  • ファッションは「ワード検索」では探せない
    • 発見してもらうには、精度を高くして数を見せるしかない


(質問コーナー)

  • 何で(FacebookのIDとか取らずに)位置情報だけでスタートできるようにしたの?
    • 初めは他のアプリが取ってるから取ってたが、なくてもサービスが成り立つのでやめた(乱数でIDを付与すれば誰が使ったか特定できる)
    • 今のところは後悔はない。もしかしたらマルチデバイス化したときに、厄介なことになるかも