先月亡くなった米長邦雄永世棋聖の本。
本屋で偶然見つけて積ん読してたのを、正月休みに読んでみました。
人間における勝負の研究―さわやかに勝ちたい人へ (ノン・ポシェット)
- 作者: 米長邦雄
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 1993/02
- メディア: 文庫
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自分は将棋には詳しくないのですが、将棋の話から勝負勘、人生観に至るまでの深い洞察がユーモア交じりに散りばめられていて、面白く読破できました。
話題は教育観にも及んでいて、中でも「勉強は集中力」「実力がつくかどうかは、自分が本当に“これだな”と気がついたやり方で精進するかどうか」というのは、まさにこれまでの経験から得た自分の考え方と同じで、大いに納得。
メインは勝負勘の話題なのですが、
- 最善手よりも、悪手を避けることを重視
- 悪手を連続するから取り返しがつかなくなる
- 形勢不利な状況ではひたすら我慢して反撃の準備を整え、チャンスが来たら全身全霊で反撃
- 常に「今日は何のための日か」を考える
というのが特に目からウロコ。
「さわやか流」というだけあって、正月に読むのにぴったりな本でした。